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  平成29年度入学式 学長代行式辞
 
入学式会場
学長代行 田崎悦子
入学式会場
学長代行 田崎悦子

 新入生、そしてご家族の皆さん、ご入学、心よりお祝い申し上げます。

 寒さが緩みはじめ、桜の開花が待ち遠しい、ここ、北海道苫小牧において、若さあふれる新入生の皆さんを迎えられることは、苫小牧駒澤大学すべての教員、職員、卒業生、在校生の慶びです。

 また、本日ここに、ご来賓の岩倉博文苫小牧市長をはじめ、同窓会や後援会の方々のご臨席を賜り、平成29年度入学式ができますことに、大学を代表して、深く感謝申し上げます。平成29年度4月に入学・編入学された皆さんは59名。この中には、社会人2名、留学生5名が含まれています。

 

 本日は、新入生の皆さんに、3点、お話をさせていただきます。最初に、苫小牧駒澤大学の成り立ちについて少しお話します。学校法人駒澤大学の歴史は、文禄元年(西暦1592年)曹洞宗が禅の実践と仏教の研究、そして漢学の振興を目的として設立された学林(私立学校)からはじまります。

 明治15年(1882年)、「曹洞宗大学林 専門学本校」として近代的な高等教育を行う大学林(仏教徒(お坊さん)の学校のことです)となり、大正14年(1925年)に「駒澤大学」と名を改めました。皆さんが大学生活を送る、苫小牧駒澤大学は、昭和40年(1965年)、駒澤大学創立80周年記念事業の一環として、苫小牧駒澤短期大学が創設されたことにはじまります。その後、苫小牧市からの多大なご支援をうけ、ここ錦岡キャンパスに平成10年(1998年)に、4年制の苫小牧駒澤大学として、新たに開学しました。本学の建学の理念は、「行学一如」です。「行学一如」とは、「行」とは、「行う」すなわち実践であり、「学」とは学問研究のことであり、理論を学ぶことです。そして、「一如」とは、一体であること、という意味です。すなわち、理論と実践の融合を体現することを言います。苫小牧駒澤大学での4年間、あるいは、2年間の大学生活を通じて、学問はもちろん、学問だけではなく、様々な事柄を自ら学び、自分から進んで、主体的に行動できる力を培うことが大切です。「自ら学び、主体的に行動する人材」になること、そのために、大学は、皆さんを支援していきます。

 

 次に、国際文化学部キャリア創造学科で学ぶことについてお話します。キャリア創造学科の教育目標は、先ほどお話をしました、「行学一如」に通じます。具体的にお話しすると、多様な文化や現代社会で必要なことを授業などで学び、部活動、サークル活動、ボランティア活動、インターンシップ、留学など学内外での実践的な活動を通して、自分自身のキャリア(人生(生き方・働き方・学び続けること)を考え・デザインできる力を養成します。

では、そもそも、「キャリア」とは、なんでしょう。1950年代、「複雑な人間の職業行動を総合して表現する概念として、「キャリア」という言葉が使われるようになりました。エドガー・H・シャインは、「キャリアとは、生涯を通しての人間の生き方、表現である」。文部科学省は、「キャリアは「個人」と「働くこと」との関係の上に成り立つ概念であること、また、個々人が生涯にわたって遂行するさまざまな立場や役割の連鎖およびその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積」としています。ジョン・D・クランボルツは、「キャリアの80%は、予期しない出来事によってのみ形成される」「18歳のときに考えていた職業に就いている人は、全体の2%にすぎない」ことを調査によって示しています。

 一言で表現するのが難しい「キャリア」ですが、以上のことから、学んだ知識や実践力を、自分は、どこで、どのような役割を担っていくことで、自分自身を活用し、社会に貢献できるかを考えていくことになります。幅広いフィールドのどこで何をするのか、できるのかを考え、それを実現するための力をつけていくこと。思うようにならないこともあれば、思ってもみないことに出会うこともある中で、自分の可能性を広げ、自分らしいキャリア(進路)をデザイン(計画・設計)していくこと、これが、キャリア創造学科で学んでいくことにほかなりません。

 

 最後に、ご承知のとおり、苫小牧駒澤大学は、来年4月、学校法人駒澤大学から、学校法人京都育英館へ、設置者変更、すなわち経営が移管される予定です。私たち教職員にとっても突然のことでしたが、これは、まさに、現代の「激動・変化の時代」「明日、何がおこるかわからない」なかに生きていることを表しています。

 新入生の皆さんが誕生されたころ、今から18年前、平成11年、1999年、経営危機に瀕していた「日産自動車」は、フランスのルノーと資本提携を結び、社長に、カルロス・ゴーン氏が就任し、その後、日産自動車は復活しました。外の力を借りることで、「社会の求める要請によりよく対応し、多くの人の支持を集め、喜んでもらえる会社」へと生まれ変わっていく。「今ある特徴・強み」を明確にして、「変えなければならないことを挑戦的・積極的に変えていく」ということです。企業の再生、経営改革と同じように、今、苫小牧駒澤大学は、これまでに築き上げてきた歴史と役割、特徴と強みを発揮しながら、「地域で学んだことを、地域で活かす」ことが、より強く求められています。地域とともに考え、地域に支えられるとともに、皆さんが、教職員が、大学の存在そのものが、地域に対して、様々な形で貢献することが使命であると考えます。

 

 そこで、皆さんへのお願いです。

 1つ。学んでください。そして、学ぶことをもっと好きになってください。「教養のある大人」になるために、国際文化の教養を思いっきり吸収してください。「社会で必要な実践的な力」、「変化に対応する力」を身につける機会がたくさんあります。失敗を恐れずに挑戦してください。

 2つ。苫小牧市民として、楽しんでください。苫小牧市は、スポーツ都市宣言、ふくし大作戦などで、スポーツイベント、ふくしボランティア活動、また、食べる「食のイベント」もたくさんあります。皆さんが、町に出て、イベントに参加したり、ボランティア活動をすること、市民の一人として、地域で交流することは、地域は大歓迎、そして、皆さんには貴重な体験になります。

 3つ。自分の思いや考えを発信してください。わたしたちは、歩んできた道、文化・習慣、価値観の異なる多様な人たちと一緒に、活動や仕事をする時代に生きています。お互いを理解しあうためには、自分の思いや考えをしっかり伝えることが必要です。

 

 結びとして、わたくしが、大学の教育学部に入学した18歳のときに、送られた言葉をお伝えします。

 「教育とは、一人ひとりの個性を伸ばすこと」

 教育に携わる者は、一人ひとりを良く見て、生徒・学生の持っているものを引き出したり、原石を磨き、光らせる役割として存在します。

 「未来の自分」を創るのは皆さん自身です。

 そして、私たちは、「未来の自分」づくりに精一杯の支援を行います。そのために、私たち教職員一同も、より一層の努力をすることをお約束し、お祝いの言葉といたします。

 

平成29年4月4日

苫小牧駒澤大学学長代行 田崎 悦子

苫小牧駒澤大学 国際文化学部

フリーダイヤル 0120-57-1504

TEL: 0144-61-3111(代表)
FAX: 0144-61-3333

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