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ホーム > ニュース一覧 > 東 裕 教授の著書『太平洋島嶼国の憲法と政治文化-フィジー1997年憲法とパシフッィク・ウェイ-』(成文堂、2010年)が出版されました

 

 『太平洋島嶼国の憲法と政治文化-フィジー1997年憲法とパシフッィク・ウェイ-』

 

 本学の東 裕(ひがし・ゆたか)教授は、このたび著書『太平洋島嶼国の憲法と政治文化-フィジー1997年憲法とパシフッィク・ウェイ-』を出版した(成文堂、2010年3月刊、307頁、\6,300)。東教授の10年以上にわたる精力的な太平洋島嶼国研究の結実である。門外漢ながら、祝意とともに若干のコメントを付して紹介に代えたい。

 副題に登場する「パシフッィク・ウェイ」とは、カミセセ・マラ氏(フィジー元首相・大統領)が国連演説で使用した概念で、「太平洋流儀」とでもいうべき独特の物事の進め方を指す。この概念は、広大な太平洋島嶼地域において、統合・連帯やアイデンティティのシンボルとしての役割を担わされてきた。多くの「マイクロ・ステート」を含む太平洋島嶼国は、今日、議会制民主主義に拠って立つ近代国民国家として存立している。しかし東教授は、西欧で生まれた議会制民主主義が、独特の文化・習俗を有する太平洋島嶼国の社会と接触し、受容される課程をつぶさに検討し、そこで生じる葛藤やあつれきにも目を向ける。本書は、普遍性を標榜する西欧近代の政治思想に対する問い直しを、今日の世界システムの中で「辺境」「周辺」に位置づけられる太平洋島嶼国研究の側から行った試みとしても読めるのである。

(環太平洋・アイヌ文化研究所所長・本学准教授 蓑島栄紀)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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