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・=ぶつかった方が、いいよ。=「五刻豊穣記」さかざき君のコラム
・=ぶつかった方が、いいよ。=「五匹の猿を退治しろ!」うずまさ君のコラム


“強くなくては生きていけない、優しくなくては生きている資格はない”
どこかで目にし、耳にしたちょっと有名なセリフです。
心のビタミン・コラムは、中学生、高校生、大学生の諸君には、これからのキミの生きていく未来を考えるきっかけに。
すでに社会に出て活躍されている方、あるいは多少失意の中にある方には、もう一度、自分を考えてみる端緒に。
そして、長い間会社や社会につくされ、おおいなる安息の日々を過ごされている方には、来し方に思いを馳せ、より良き明日の活力にして頂ければと念じて、連載いたします。隔月で交互にお楽しみいただけます。

五刻豊穣記

■其の六「まとめの刻」 さかざき けんじろう

阪崎 健治朗 幸いなことに、「心のビタミンのコラム」の一部を担当させていただき、ぼくの人生を過去から未来へと見つめる機会をいただきました。
 もちろん語りつくしたわけではありませんが、自分の姿を介間みたような気がしました。
 ぼくもとうとう今年70歳を迎えることになります。日常的に何かに夢中になっているときは、あまり「老い」を感じませんが、この年になると、高齢者医療控除の手続きの案内が届いたり、やがて交通費の一部負担の割引制度の連絡も来るとなると、実感として少しずつ「老い」を意識せざるを得ません。
 法律面や社会的条件面がそうさせるのです。高齢者に与えられる特典を大事にしていきながら、それ以上に何か社会にお返しする気持ちも持ち合わせておきたいものだと自分に言い聞かせています。

 前の「老年の刻」で少し触れさせていただいたぼくの新しい挑戦、美術解説ボランティアは、おかげさまでもうすでに4回ほど実体験しました。どんなに予習していても、いざ本番となると、人様の前で話すのですから、いろんなことを想定して取り組まなければなりません。また作品の解説文を自分で作り、それを暗記して語ります。
 そんなにうまくはいきません。ここでも「老い」を実感してしまいます。

周囲からの励ましの言葉は、自分自身の失望感のただよう心のなかに素直に入ってきません。いつのまにか勝手に自分で縛っているのでしょうね。
 しかし、まだまだ新しい挑戦は未開であるとの思いで、切り開いていこうという情熱は持ち続けたいものです。

 ふとサミエルソンの「青春」の一節を思い出しました。
「青春とは心の若さである
信念と希望にあふれ
勇気に満ちて日に新たな活動を
続けるかぎり
青春は永遠にその人のものである。」


 ぼくはこれからこの詩のような歩みができたらと念じています。
 いろんな思い患いから解き放たれて、自分の強がりに固執することもなく、自由な清新な思いで歩めばよいのだと今思っています。
 いままで「心のビタミン」を訪ねてくださった方々、ほんとうにありがとうございました。
 次回から新たにコラムのコーナーが設けられ、ぼくも一端を担わせていただくことになりました。今度は毎回1冊の本を名作から最近の本にまで読みこなしてみて、そこからまた学んでみたいと思っています。皆さんとご一緒に読めることを楽しみにしております。
 ではまたネットでお会いしましょう。(完)


「五刻豊穣記」は、筆者の阪崎さんのご好意で、予定にはなかった特別最終講をお楽しみいただけることになりました。阪崎さんには心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
過ぎた過去を振り返ると、人生は、あっという間の出来事のようですが、その時々、特に逆風が吹いていると感じられる「そのとき」の時間は、とても長く永遠に続くのでは・・と思われるほどに感じられますし、反面、楽しくてしょうがない「そのとき」の時間はほんの一瞬のように感じられ、時間の長さが逆であればいいのに・・と思われる方々が大勢いらっしゃると思います。でも多分、それは少な目に見ても半分半分なのではないでしょうか。実際は、たのしい「そのとき」の方が長いのかも知れません。不安や苦しさは、いくらでも数えあげることが出来ますし、不安や苦しさをもっと大きく育てることも簡単です。ですが、幸せの「そのとき」の姿を一つでも多く思い浮かべてみてください。意外とそう多くは見つからないと思いませんか。どうも私たちは、不安を見つける「天才」のようです。ですが、これからの私たちは、「五刻豊穣記」のなかで語られたように、感謝と諦めない心を育て、たのしみを見つける「天才」にならなければなりません。「行学一如」です。がんばりましょう!「感謝と一生懸命」を胸に、驕らず焦らず素直に戦った駒大苫小牧野球部の諸君のように!です。
阪崎さんのコラムは装いを新たに、また始まります。どうぞお楽しみに。

阪崎健治朗HP http://www16.ocn.ne.jp/~com212/


■筆者プロフィール
阪崎 健治朗 SAKAZAKI KENJIROU
生年月日: 1935年(昭和10) 12月25日
学歴: 日本大学文理学部英文科(通信)卒業
職歴: 中学校教諭を経て、神戸・北九州・富山・日本YMCA同盟北海道の各YMCA勤務。その他、大学の講師として「集団組織論」、「基礎作業学レクリエーション演習」、「国際ボランティア論」、「国際関係論・国際交流論」等を担当。
社会活歴: 人間講座主宰(ロビンソンデパート)
研修歴: 感受性訓練(JICE)、交流分析(TAT)受講。
著作: 「職業と人間形成」(共著)(日本YMCA同盟出版)
「神戸とYMCA百年」(神戸YMCA)
「ボランティア論」(青葉書店)
「国債理解 重要基礎用語300」(共著)(明治図書)

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