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・=ぶつかった方が、いいよ。=「五刻豊穣記」さかざき君のコラム
・=ぶつかった方が、いいよ。=「五匹の猿を退治しろ!」うずまさ君のコラム


“強くなくては生きていけない、優しくなくては生きている資格はない”
どこかで目にし、耳にしたちょっと有名なセリフです。
心のビタミン・コラムは、中学生、高校生、大学生の諸君には、これからのキミの生きていく未来を考えるきっかけに。
すでに社会に出て活躍されている方、あるいは多少失意の中にある方には、もう一度、自分を考えてみる端緒に。
そして、長い間会社や社会につくされ、おおいなる安息の日々を過ごされている方には、来し方に思いを馳せ、より良き明日の活力にして頂ければと念じて、連載いたします。隔月で交互にお楽しみいただけます。

五匹の猿を退治しろ!

■特別最終講 ボス猿の話 うずまさ やすのり

太秦 康紀「五匹の猿を退治しろ」も無事に予定通り第五講を終えることができた。最後までお付き合いいただいた読者の皆さん、どうも有難う。

 さて、「五匹の猿を退治しろ」では、プラス思考で物事に積極的にぶつかって行くことの大切さを、5匹の猿に託して語ってきたのだが、せっかく猿に拘ってきたので、終講に当たって猿の世界のリーダーシップについて話そう。

 元上野動物園長だった林寿郎氏によると、猿の世界でボスになるためには、いくつかの条件があるということだ。第一に求められる条件は、気が強いということである。弱虫では到底ボスになることは出来ない。当然と言えば当然のことだ。なにしろボスの座を射止めるには、猿といえども過酷な試練を乗り越えて行かねばならないのだ。第二の条件としては体力が優れていることである。やはり動物の世界では強くなければ、ボスにはなれないのだ。他のグループや、外的から仲間を守ることは、ボスの絶対的任務だ。そのためには体力が優れていなければならないことも当然と言える。第三の条件はグループ内の喧嘩の仲裁が出来なければならないということである。これは前の二項目が満たされていないと無理かもしれない。グループの猿達が喧嘩をしているのを見て、知らん振りではボス猿は務まらないということなのだろう。一喝しただけで喧嘩を止めるような威厳がなければボスは勤まらない。最後の条件はメス猿にもてること。これまた前三項目の条件を満たしていなければ、メス猿にもてるのは難しいだろう。気が強くて体が大きいだけでは、単なる乱暴者でメス猿にはもてない。優しくて、しかも強くて威厳がなければ、とてもメス猿にはもてないのだ。以上の四つの条件を満たしている猿がボスの地位を占めることになる。これらをまとめて言えば、猿を引きつけるような猿でないとボスにはなれないということになる。

 さて、皆さんは猿のボスになれるだろうか。冗談じゃない、猿と一緒にしないでくれと怒るかもしれないね。だがボス猿になる条件は、意外に人間のリーダーにも共通しているものがあるかもしれない。
 では人間社会で上に立てるタイプはどういうタイプだろうか。ボス猿の第一条件は気が強いことだった。これは人間にも当てはまりそうだ。気が弱くては、人間社会でも到底リーダーは務まらないだろう。残念ながら気の弱い人はリーダーを諦めてもらわなければならない。リーダーはしっかりした考えを持ち、何事も前向きに捕らえ、簡単にはくじけない、つまり気の強さというよりも気力、意思の強さが求められると思う。第二の条件である、体力の優れていることはどうだろう。体が弱くていつも入退院を繰返しているようでは、なかなかリーダーを務めるのは無理だと思う。だが人並み以上の体力がないとリーダーは無理かといえばそうでもない。「大男、総身に知恵は回りかね」というが、体がでかければいいというのなら力士は皆リーダー適格者だ。人間社会で大事なことは、体の大きさではなくて、人間としての大きさだと思う。第三の条件、喧嘩の仲裁が出来るというのはどうだろうか。これを人間社会で言えば、人を従えさせる度量と調整力ということになる。あの人にはやっぱり逆らえない、あの人が言うのなら仕方がないというように人を信服させる力だろうね。第四のメス猿にもてるということ、人間で言えば異性にもてるということだが、これも大切な要素だと思う。本来引き合うはずの異性にもてないで、どうして同性を引きつけ引っぱってゆけるだろうか。こうして見ると、猿のボスが猿を引きつける猿でなければならないと同じように、強い意志、人間としての幅と度量の大きさ、異性をひきつける魅力など、パワーと人を引きつける何かを持っていなければ人間社会のリーダーは勤まらないことが分かる。

 プラス思考で物事に挑戦し、五匹の猿を退治した皆さん、さらに前進を続けてリーダーシップを自分のものにしませんか。(完)


■「五匹の猿を退治しろ!」をご愛読いただいた読者の皆さんには、心から感謝を申し上げます。おかげさまで予定の回を無事終了することが出来ました。
さらに筆者の太秦さんには想定外の特別最終講までお書きいただき、この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。「五匹の猿を退治しろ!」は、これで完結(特別最終講の付録つき)いたしましたが、「心のビタミンコラム」は、また新しいタイトルで、太秦ワールドをご堪能いただける新シリーズをスタートさせる予定でおります。どうぞお楽しみに。そうそう、“強くなくては生きていけない、優しくなくては生きてる資格はない”の名せりふの主は、お分かりでしたか?分からない方は、検索で確かめてみてください。さあ自分で動きましょう。
さて、皆さんにお知らせです。筆者の太秦さんの著書「さらりー漫歩」が、もう間もなく書店で発売されます!楽しみです。詳細は、追ってご案内いたします。

太秦康紀HP http://www.rak3.jp/home/user/monkey69/


■筆者プロフィール
太秦 康紀 UZUMASA YASUNORI
1935年02月: サッポロで生まれる。
1958年03月: 北大法学部を卒業、4月に北海道銀行へ入行。
約28年間の銀行員生活を経て、1985年11月同行退職。
1985年11月: 医薬品問屋、(株)寿原薬粧の社長に就任。
1991年04月: 同業7社の合併によって誕生した(株)バレオの副社長に就任。
1996年06月: 同社常勤監査役に就任。
1999年04月: 再度の合併で社名は(株)ほくやくとなり、引き続き監査役。
2000年06月: (株)ほくやく監査役を退任。
2000年08月: 太秦事務所を設立、所長となる(経営コンサルタントを自称)

著作: ・しなやか散歩道(1995年2月 近代文芸社)
・しなやかれすとらん(2003年4月 北海道新聞社出版局)
・北海道新聞「朝の食卓」1998〜99年執筆
その他: 現在家庭裁判所家事調停委員、(株)スハラ食品監査役
(株)芭里絵監査役などを勤め、他に講演、文筆など気ままに活動中。
血液型 AB型、星座 うお座(たまにみずがめ座)、動物占いでは落ち着きのない猿。趣味は、映画鑑賞 格闘技鑑賞 ゴルフなど

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